SHIATZY CHEN 作品展 «針間絮語〜針のささやき〜»

伝統を越え 美を愛おしむ

 


 

2019年5月9日、台北の華山1914クリエイティブパークで、SHIATZY CHEN(シャッツィ・チェン)初の店舗外作品展«針間絮語〜針のささやき〜»が開幕いたします。

海外、国内からメディアやゲストの皆様をお迎えするとともに、女優の林心如(ルビー・リン)さんやスーパーモデルの何穗(スイ・ハ)さんらが初秋コレクションをまとって登場します。今回は台北市商業処と産業発展局のサポートのもと、SHIATZY CHENがファッションに向ける情熱とまなざしをアートの角度から体感していただきたいと考えています。

 

 

 

ファッションとは、人が自然と共生し社会を映し出し、芸術を語り個性を表現する技の積み重ねです。ファッションデザインは服を構築するプロセスにおいて、さまざまな疑問に向き合い、常に対話を繰り返す中で進化を試み、思索と挑戦の足跡を残します。さまざまな材質と素材を組み合わせ、色、量感、バランス、フォルムを整え、二次元と三次元が交わる空間に命を吹き込みます。さらに細やかなステッチが幾千幾万もの表情を添え、ヴィジュアルイメージの実存がファッションとなり、衣文化を構築していくのです。

 

 

 

SHIATZY CHENは41年の歳月の歩みの中で初めて外に飛び出して作品展を行い、シルクやコットンが織り成し、重なり合い、交錯する空間をみなさまのもとにお届けします。アートに包まれながらアイディアと想いが交わす対話を体感してください。最初にみなさまをお迎えするのは、クリエイティブディレクターの王陳彩霞です。ファッションと家族への思いを初めて”インスタレーション”で表現しました。続く”背児帯(おんぶひも)”エリアでは、中国の少数民族・モン族(苗族)にある家族の継承というコンセプトを表現しています。デザインには「育む」、「家族の繁栄」、「幸福が続くように」といった願いが込められ、生命が受け継がれていくことを象徴しています。背当ては胎盤のように赤子を大事に守り、ひもはへその緒のように母子をつなぎます。SHIATZY CHENは庇護と絆のイメージをデザインと素材、ミニマムな幾何学のラインで結びつけ、さらにコントラストを際立たせて緊張感あふれるアヴァンギャルドなヴィジュアルに仕上げています。

 

“レッド/ブラック&シルバー”エリアのビジュアルは特に対比が際立ちます。デフォルメされた首元のディテールは、モン族にルーツを持つ伝統的な銀のアクセサリーからインスピレーションを受けたもの。厄除け、福、幸運、祖先の加護を願う想いが込められています。大きいことを美ととらえ、最大限に施した銀の飾りの中でやはり首元が特徴的です。このスタイルをベースに、華麗で細やかな手作りのレースをあしらい、立体的なひだで奥行きを出し、目を引く派手で華美な飾りのドレスとコートに仕上げ、ヴィジュアル的に緊張感のある赤と黒を組み合わせ、盛大な宮廷の祝いごとを表現しています。

さらに、”梅花”エリアではひらひら行き交うささやきが、花の影と軽やかな跳躍として散りばめられ、不思議の国のような現世から隔絶された空間が繰り広げられます。梅の花からインスピレーションを受け、SHIATZY CHENらしい中華風のクラシカルなフォルムをベースにバロック風のスタイルを組み合わせ、ジャガード、ラメ、オーガンジーなどの上質の素材と、レザーレリーフ、レーザーカッティング、刺繍など技を活かし、手の込んだ模様の留め具とヨーロッパ風の刺繍ベルトで、梅の花や開花、そしてふわりとしたさまざまな姿を表現しています。

SHIATZY CHENが毎シーズン発表するオリジナルのモティーフにはそれぞれ物語が秘められています。このモティーフはモン族文化の中では装飾を超え、宇宙観を表し、文化や信仰の意義をも伝える奥深い役割を演じています。長い時間をかけSHIATZY CHENに深く根付いている刺繍は、常に技を極めながらさまざまなテーマに向き合い、ともに成長し、豊かな心を育んできました。”モティーフとステッチ”エリアでは刺繍ベルトや、サテンステッチ、ビーズ刺繍、クロスステッチなどさまざまな刺繍を進化させ、とりどりの地図紋様を生み出し、モン族の文化に満ちたそれでいてこれまで見たことのない斬新な美を築き上げました。初日5/10から5/12までの三日間、刺繍の針子をはるばる招き、会場で実演を行います。これはSHIATZY CHEN独自の技巧の台湾での初のお披露目です。

 

エレガントで華やかな”フォーマル”エリアはファッションのクライマックス。透け素材、レース、ラメなどの材質で多層的な奥行きを出し、フリルなど手の込んだ手法を組み合わせています。宮廷スタイルのロング丈から、中華風の詰め襟、子供の腹かけやおんぶひものフォルムからインスピレーションを受けたスタイルまで、隅々までこだわった精確なカッティングで女性の最も魅力的なボディラインを描き出し、華やかさを極めたドレスに仕上げています。

ファッションデザインは概念と思想をふくらませ、細部にまで巡らせた想いの表れですが、発信していくことで人々の共感を得るものです。”デザインスケッチ”エリアでは、デザイナーやアトリエだけでなく、これまでファッションにたずさわり、ファッションに触れ、ファッションに心血を注いできた人々のささやきを伝えます。スケッチはその中で架け橋の役割を果たします。抽象的な概念や思想、気持ちがひとつひとつのスケッチやたくさんのメモを通じ、ファッションデザインのプロセスに深く刻まれ、時間と想いのこもったフォルムとラインが積み重ねる情熱を伝えます。インタラクティブコーナーでは色鉛筆を用意していますので、熱い気持ちをそのままに色に込め、デザイナーの夢をかなえるひとときを体験してみてください。

 

最後に、展示にはサプライズがあります。ARアプリのCOCOAR2でスキャンすると、スケッチ上に豊かな色彩が躍動します。会場の一角では刺繍スマホケースを展示、数量限定で販売いたします。ぜひSHIATZY CHENのクラシックなアートを自分のものにしてください。

 

今回のSHIATZY CHEN 40+1のイベントでは、ブランド傘下の采采食茶Cha Cha Théが開幕内覧会のお食事とサービスを提供いたします。ル・コルドン・ブルー・ロンドン校卒のエグゼクティブ・シェフの宗山がブランドディレクターと試作を重ね、ゲストのみなさまに細部まで手の込んだファッショナブルな饗宴をお届けします。作品やビジュアル、インスタレーション、温かみあふれるスケッチと、SHIATZY CHENの真心を込めて作りあげた空間で、ともにファッションの美と前に進み続けるヴィジョンを感じ取ってくだされば幸いです。

 

展訊:

5/10(金)-5/19(日) 11:00-20:00 入場無料

華山1914文化クリエイティブパーク 台北市八徳路一段1号 中7A館・中7B館

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